食中毒
●食中毒は毒物を早く体外にだすことが必要
食中毒とは、飲食物に混じった細菌、自然毒、化学物質によって腹痛、吐き気、下痢、嘔吐、発熱などの症状を起こすことです。
原因となるものを食べてしまったら、すぐに吐くことが大切です。食塩水を大量に飲み、人差し指と中指で舌根を押さえるようにして吐くと良いです。吐いた後は、寝て安静と保温を心掛け、下痢が止まるまでは絶食します。
しかし、口が乾くときは、お茶などの水分は十分摂るようにします。ただし食後10時間以上たってから症状が表れた場合は、大至急病院に行きましょう。その際、嘔吐物や食べ残しをビニール袋に入れて持参すると、診断の手助けになります。
食中毒は、日頃の注意で予防することができます。食べ物、特に肉や魚介類をすぐに食べない場合は、5度以下の冷蔵庫で保存し、食べる前にはよく加熱調理すること、また調理器具の熱湯消毒、ネズミやゴキブリの駆除、手洗いも食中毒を防ぐ上で大切なことです。
●食中毒時に有効な食事
・吐きたくても吐けない時は生あずきの粉末
食中毒の時は、勝手に薬などを飲んで嘔吐を止めて
はいけません。原因となった食べ物をすぐに吐いて、
体外に出す事がもっとも大切です。
吐き出したくても吐き出せない時はあずきが効果的です。吐きたい時は、生あず
きの粉末を利用します。
生のあずきをすり鉢ですって粉末にし、1回に5g程度を服用すると吐く事ができ、
軽い食中毒なら、安静にしているだけで治ります。
・強い殺菌力を持つしょうがの煎じ汁
しょうがは薬味として料理に風味を与え、肉や魚の臭みを消すだけでなく、食中
毒を予防する効果があります。原因となった食べ物を吐いてしまったのに、吐き
気が止まらない時には、しょうが5gと乾燥させたカラスビシャクの根茎(生薬名は
半夏)5gを600mlの水で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて飲むと吐き気が
治まります。また、回復後、食欲がない時にしょうがの絞り汁を飲むと食欲が増し
ます。
●その他のオススメ
・食品、山野草
吐き下しには、うめぼし1個を600mlの水で半量になるまで煎じて飲むと効果的
です。梅肉エキスも同じ効果があります。スプーン半分の梅肉エキスを、コップ
1杯の水で薄めて飲みます。またうめ酢をさかずき1~2杯飲んでもよいでしょう。
その他ヨモギは食中毒による胃腸の痛みに、ダイコンやトウガンは魚や肉の中
毒に効きます。