これから暑くなります
最近、天候が安定しないですね。
でもこれからは暑くなり冷たいものを摂取したくなります。
梅干しをとることで無駄な口渇をおさえるにいいでしょう。
ちぎり梅干し針しょうがのはし洗い
茶懐石では、一汁三菜で食事がいちおう終わり、そのあと、主客献酬のためのさかなを、八寸角の杉木地の盆に盛りつけて、持ち出しますが、それまでに使ったはしの先を洗う意味で、はし洗い、一口、または湯吸い物ともいわれる、差湯にもまがうごくうすい吸い物を、小さなおわんでお出しします。
① 梅干しの肉を、小指の先くらいにちぎりとって、わんに入れ、針しょうがを3~4本加えて用意する。
② なべに、湯を5カップほど煮立たせ、こぶを入れ、一煮立ちでこぶを引き上げる。このこぶだしを、わんに入れて供する。梅のほのかな塩気で、ほかの味つけはせぬほうがよい。
材料の変化:しいの実、針しょうが。またたび、針うど。みょうが、しぼりしょうが。玉あられ、さき梅。
梅干し揚げの吸い物
精進献立の子の汁は、茶懐石でいえば、はし洗いにあたる、うす味の吸い物です。
≪作り方≫
① 小粒の小田原梅干しを、1人2個あてに用意して、なべに入れ、たっぷりの水で火にかけ、たぎらせる。
水を2~3回とりかえて、煮立て、同様に塩気がすっかりぬけたら、引き上げて、固めにといたてんぷらの衣をまぶして、油で揚げる。
② 別に、水前寺のり少々を水につけてもどし、細く切って、梅干し揚げとともに、わんに入れる。
③ こぶだしと、大豆のだしとを合わせて熱くし、塩と色つけ程度のしょうゆで味をつけ、なお、酢少々かくし味に加える。
④ だしをはり、うすくへいだゆずの皮をすい口に添える。
大豆のだし:大豆1カップを洗い、水気をふいて、とろ火で香ばしくいり、4.5~6.5カップの湯をたぎらせた中に入れて、10分ほど煮る。精進料理独特のだし。
こぶだしに、半畳か1/3量をまぜて、吸い物やお平の汁に使うと、深みのある味になる。
≪効能≫
梅は、唾液などの分泌を促進し、口の渇きを収める、肺の機能を回復させて、空咳を止める、腸の機能を回復させて、下痢を止める、回虫を弱らせ、腹痛を緩和する等があります。